遠くは色合い、近くは繊細優美、和を愛で装う日本の心「侘」「寂」に「粋」を併せた江戸小紋。
少し昔を振り返り江戸から現代へと継承されてきた小紋染の武家と町人との文様の感覚、流行、謂われを新たな視点でとらえ、今、新しい息吹を感じさせる江戸小紋の姿を御案内させて頂きます。

江戸小紋の紹介で必ず登場する「裃」武士の式服。江戸時代継続的に発令された奢侈禁止令（徳川禁令）は、武士、町人に対し布地の種類から染め色までを指定した。
とりわけ、町人に対して着物地は紬・木綿・麻、染め色も派手な色合いは禁止され茶色、鼠色はお構いなしの色に限られる厳しい統制がとられました。
この「お構いなしの色」を染め職人は互いの技術を競い「四十八茶百鼠」の言葉のような茶色、鼠色を染め分けられると言った規制された中での技術を発展させました。

禁令が発布されながらも元禄華やかな江戸へ、他方から染職人、型紙職人なども多く上京し、この禁令こそがある意味、職人の気質に触れ染の技術と微細な型紙の技術の発展になったのではと思います。小紋は時代の流れと共に対象も武家から町人、そして女性へと移り変わっていきます。

ここで江戸の粋なお話を、先の奢侈禁止令の中江戸っ子は粋な反発をしていました。着物地、染め色の規制された中、着衣の裏地に趣向を凝らして粋を競い合い、禁止されている正絹、染め色も派手な色合いなどで隠れたところに贅を尽くす「そこ至り」や山東京伝の書いた小紋雅話に出てくる世相を揶揄するような「ごぼうの切り口」「鰻の蒲焼き」「かたつむり」などの紋様などがあったり「粋」と「繁栄」があり今の時代に大きな文化的な基盤を遺してくれた時代ではないかと感じます。

※そこ至り：外観は普通だが表に出ないところに趣向をこらし精巧、華美な装飾をすること。
※山東京伝：江戸の浮世絵師であり戯作者（小説家）、創作デザイナーであり多くの作品を遺しています。

そして時代は現在へ、江戸小紋の呼び名は昭和（昭和三０年）に入ってからの名称で京小紋、加賀小紋などと区別するために江戸を付け東京の染め物の名称として「江戸小紋」が正式名称となりました。

◆江戸小紋博物館

小さな博物館・工房ショップ併設
開館時間：月曜～金曜　午前１１時～午後５時

墨田区では、中小企業の集積地としての特徴を活かし、その振興育成を図るため、昭和60年（1985年）より各企業が併設する製品などの展示スペー スを小さな博物館（Museum）として組織化、高度な製造技術を持つ者はマイスター（Meister）として認定、さらには製造から販売までを一貫して 行うユニークな製造業者を工房ショップ（Manufacturing Shop）としてリストアップし、これらの頭文字を取り「３M運動」を展開しています。これらの一部は観光客にも開放し､物づくり体験の楽しさや歴史を 知っていただいております｡体験、見学の日時は各工房によって異なりますので､ご確認の上､是非ご利用下さい｡

ステンレスの高圧釜の設備があり、染料は分散染料、反応染料、ラビット染料、酸性染料、直接染料、含金染料、着色抜染染料、皮革を染める染料などすべての染色に対応できる工場です。 人数も１０人で一団となり、染色に常に勉強しチャレンジして前向きに頑張っております。製品内容としまして、極の江戸小紋、江戸更紗、絹の半纏、楽屋のれん、木綿の絵羽浴衣、ポリエステルの染色を大量、少量生産にかかわらず、御用命、御注文お待ちしております。

1 工場内	2　型紙の彫刻　型紙自体が芸術品
3 色糊の調整色合わせはセンスの見せどころ	4 型付け　最も神経を使います
5 地色染め（しごき）準備	6 地色染め（しごき）
7 均等に塗り付けないとムラになります	8 重要な役目のおがくず
9 地色染め（しごき）の上に撒きます	10 撒いた状態
11 蒸して染料を定着させてます	12 のりを洗い流します

　日本を象徴する着物、繊細で気品ある色柄から絢爛華美を極めた絵柄と色彩の着物。想い出と共にタンスの奧に保管していませんか？日本の伝統である着物、実は大変合理的に作られた和装品なのです。
簡単な手入れときちんと保管さえすれば次の世代にまでも仕立て直し着物として、或いは和の風情を遺した今流行りの洋装品の素地として応用することが出来ます。
Life Colors 大松では染の技術を生かした染直しも行えますので全く新しい色合いにすることも可能となります。
 

お直し前	お直し後

◆洗い張り　着物として仕立て上げられた物の糸をすべて解き、各部位の生地同士を再度縫い合わせ反物のようにしてから丁寧に洗いの作業を行います。

 
◆ 生洗い（しみ抜き）　着物のままのお手入れ

 
◆ 地色染変え　派手な地色の色合いを落ち着いた色合いに染め変える。又は反対に地味な地色の色合いを明るく派手な色合いに染め直すなどに仕上げることが出来ます。
◆ リフォーム　想い出深い絵柄。着物としては身につけないがタンスに保管しておくにはしのびない。このようにお迷いの場合は何なりとご相談ください。

お着物についてのご質問、ご相談がございましたら遠慮なくメールお問い合わせください。

京成線 曳舟駅 徒歩 5分・東武伊勢崎線 曳舟駅 徒歩8分

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　頂戴させていただきました

 「経済産業省製造産業局長賞」 を頂戴させていただきました。

平成20年　第５７回　全国小紋友禅染色競技会　
「経済産業省製造産業局長賞」を頂戴させていただきました。

  ○京王百貨店　京王ネットショッピング「匠ネット」にて掲載中

 ○雑誌掲載
「散歩の達人」１０月号　５１ページに掲載中

葛飾北斎の街すみだに掛けた「行ってみたい街」「観てみたい街」を造るための虚無では無い実像化することを目的とし、こよなくすみだの街を愛する衆意からの「絵空事プロジェクト」。
繁華街など一部を除けば、昼は無機質なコンクリートの構造物に醸し出される灰色空間、夜は街路灯の明かりに照らされるシャッターや壁面の無表情な街路。
絵空事の趣意は冒頭に書いた「行ってみたい街」「観てみたい街」を一企業として作り出すことから始まり、また、考えに賛同してくれる方々もでてきた事から実現に向け計画が始まりました。

●壁面をキャンバスに葛飾北斎 「冨嶽三十六景・凱風快晴」を公開しました。　2008年8月

↑大松染工場倉庫壁面

↑江戸小紋博物館入口階段

計画は続き・・・「葛飾北斎 「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」もすぐ近くの三善豆腐工房にて公開！！

↑三善豆腐工房 京島工場 壁面　2008年11月　さて次は・・・？

絵空事プロジェクト総合企画「街づくりネットワーク 一休さん」

※計画は全て自主的に行い、版権は正式に墨田区役所所蔵の葛飾北斎のデジタルデータを借用（有償）し作成しています。

読売新聞掲載

東京新聞掲載

東京新聞掲載

日時：平成２１年４月２３日（木）～４月２８日（火）　最終日１７時閉場
場所：上野松坂屋　本館６階催事場
「第８回　職人の技展」

日時：４月２９日（水）～５月６日（水）

日時：平成２１年５月２０日（水）～５月２５日（月）　最終日１８時閉場
場所：日本橋高島屋　８階催会場
「第３０回　日本の伝統展」

日時：平成２１年５月２１日（木）～５月２６日（火）　最終日１６時閉場
場所：京王百貨店　新宿店　７階大催場
「第２０回　全国工芸職人展」

日時：５月１９日（火）～２６日（火）まで

又のご来場心よりお待ち申し上げております。

日時：平成２１年７月２３日（木）～７月２８日（火）　最終日１７時閉場
場所：新宿　京王百貨店　７階大催場
「第１２回　若手工芸職人展」

日時：平成２１年８月８日（土）～８月１６（日）

墨田区の職人たちが、伝統を守りつつ、新しい技術や発送を取り入れて
製作した作品の展示や、ものづくりにかける情熱の語りで、
職人の技と心意気を伝えます。
今回のテーマは「技力」「創造力」「すみだ力」です。

日時：平成２１年９月２０日（日）～２３日（水）
　　　　午前１０時～午後５時（最終日午後２時閉場）

場所：江戸東京博物館１階会議室
　　　　ＪＲ総武線両国駅西口下車　徒歩３分
　　　　都営大江戸線両国駅Ａ３・Ａ４出口　徒歩１分

入場無料

日時：平成２１年９月２５日（金）～９月３０日（水）
　　　　１２時～１９時まで（最終日は１５時まで）

場所：表参道ヒルズ　ギャラリーコーワ
　　　　ＪＲ山手線　原宿駅より　徒歩７分
　　　　東京メトロ　千代田線・副都心線　明治神宮前駅より　徒歩３分
　　　　東京メトロ　銀座線・半蔵門線　表参道駅　Ａ２出口より　徒歩２分

入場無料

　「両国橋」架橋３５０年、江戸以来の伝統の街「両国」

　ＪＲ両国駅の国技館通りに回向院参道の賑わいを再現します。

　大松染工場も出展しています。（両国駅側）

   その他、両国きもの園遊会やステージイベント等。

　日時：平成２１年１０月２４日（土）２５日（日）

　場所：ＪＲ両国駅西口出てすぐ、都営大江戸線　両国駅徒歩５分

　                                                   問い合わせ先：墨田区観光協会

２５年目を記念して、３Ｍ運動参加店による体験教室や記念セール等すみだものづくり探訪をお楽しみ下さい。大松染工場では下記の期間のみ実施しますので、皆様のご来場お待ちしております。

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日時：平成１０月２６日（月）・２７日（火）の２日間

時間：午前１１時～午後６時まで

特別セール：江戸小紋・江戸更紗着尺、訪問着、ブラウス、皮革製品など（一部除外品有）

                         ２５％オフ

体験教室：ランチョンマット染体験２，５００円（税込）　中学生以上　午後１時３０～３時３０まで

お問い合わせ・体験教室お申し込み先：墨田区産業観光部　産業経済課内　３Ｍ運動PR実行委員会事務局

TEL:03-5608-6186       FAX:03-5608-6934

墨田区観光協会　 http://www.kanko-sumida.com/

職人さんと同じヘラを使い、型紙の図柄を選んで本格的な型付けの練習をします。　そしてオリジナルのランチョンマットを作成していきます。　　

詳しくは「染体験教室」を参照して下さい。

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 開催日　:　月～金曜日　１３：００－１５：００　約２時間

人　数　：　５～１５人

費　用　：　２０，０００円／グループ＋１，５００円／人

日時：平成２２年１月６日（水）～１月１１日（月）　最終日１７時閉場
場所：水戸　京成百貨店　７階催し会場東側　　「初開催　新春・匠の職人芸展」

電話番号：０３－３６１１－５０１９

江戸小紋博物館と染体験教室の模様が放映されました。

2010年1月16日（土）、仙谷行政刷新大臣が工場及び工房ショップに来社されました。

上：第２工場　富嶽三十六景「凱風快晴」壁画前で撮った写真

左：三代目　中條康隆による江戸小紋型付け作業を、社長が大臣へ説明しています

右：工房ショップ内にて

日時：平成２２年２月２４日（水）～３月１日（月）　最終日１８時閉場
場所：熊本　鶴屋百貨店　本館６階大催事場　　「第８回　職人の技展」

日時：平成２２年４月２２日（木）～４月２６日（月）　最終日１８時閉場
場所：高知大丸　本館５階催会場　第１１回「全国伝統工芸職人展」　 

日時：平成２２年５月１２日（水）～５月１７日（月）　最終日１７時閉場
場所：日本橋　高島屋　８階催事場　「第３１回　この道ひとすじ　日本の伝統展」　

日時：平成２２年５月２０日（木）～５月２６日（水）　最終日１５時閉場
場所：新宿　京王百貨店　７階大催場　「第２１回　全国工芸職人展」